旅館協会北海道、2月宿泊3割減 半減の地区も


 日本旅館協会北海道支部連合会は10日、2020年2月の宿泊実績調査の結果をまとめた=表。道内の103軒が回答。新型コロナウイルスの影響で宿泊人員は前年同月の実績に比べて約3割減少した。地区によっては5割減となった。特に下旬には訪日客、国内客を問わず宿泊キャンセルが拡大した模様だ。

 宿泊人員は28.8%減。内訳は国内客が13.7%減、訪日客が53.3%減だった。売り上げは20.8%減となった。 

 中国政府が1月27日から外国への団体ツアーなどを禁止したほか、2月後半にはインバウンド全般に宿泊キャンセルが波及。2月25日には政府が大規模イベントの自粛要請、2月28日には北海道知事が道民に感染防止を呼び掛ける緊急事態宣言を出しており、国内客にも影響が広がった。

 地区別で宿泊人員の減少率が大きいのは、登別温泉・カルルス温泉47.8%減(国内客24.7%減、訪日客67.1%減)▽洞爺湖温泉・支笏湖・日高・えりも39.3%減(国内客19.1%減、訪日客61.6%減)▽定山渓温泉・小金湯温泉34.7%減(国内客19.3%減、訪日客76.2%減)―などだった。

 
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